Scyphocrinites elegans.
大型のモロッコ産ウミユリ-スキフォクリニテス・エレガンス。
大きな二連が同一母岩に保存されています。立体的にクリーニングされており、羽根もしっかり観察することができる良質な標本です。 ウミユリは、ヒトデやウニと同じ棘皮動物門に属します。現生のウミユリは主に深海に生息していますが、古代には浅い海にも生息していました。
モロッコ産出のウミユリ標本は、発掘後に酸を使ってクリーニングされるそうです。 そのため、時間の経過とともに、母岩やウミユリ本体が白っぽく色抜けしてボロボロと劣化するケースが多いとか。
その劣化を抑えるために、モロッコ産のウミユリを保管する博物館やコレクターではコーディング処理を施す手法がとられます。 この標本もクリーニング後に、洗浄、コーディイング剤を染み込ませ、液体樹脂を薄く浸透させたものです。
標本の重さは8.5kgを超えます。